おはようございます。
アイカの井上賢治です。
印刷業界は繁忙期の真っ只中。
先週も、100万部を超える冊子のご注文がありました。
忙しい毎日が続き、ありがたい限りです。
先月、日本銀行は、国立印刷局に発注する1万円札の印刷を
9億枚にすると発表しました。
前年比で2,000万枚の減少。
減少は4年連続で、現行紙幣では過去最低となるそうです。
確かに、現金を使う機会がぐっと減りました。
それにしても9億枚!
過去、私が手掛けた最大部数は600万枚。
調べてみると、当社で手掛けた一案件の最大部数は
6,800万枚でした。
上には上がいるものです・・・・・・
それでは、今回のメインテーマにいきましょう!
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■「見せる」か「読ませる」か
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「最近、雑誌を読んでいても目がチカチカする。
歳のせいかな・・・・・・」
なんて、気になってしまったことありませんか?
ちょっと待ってください。
それは歳のせいだけではないかもしれません。
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用紙選びのポイント
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「用紙は以下よりお選びください」
・コート紙
・マットコート紙
・上質紙
印刷物を注文するときって、たいていこの3択ですよね。
「オススメ」って書いてあるからこれでいいか。
なんて、安易に選んでしまってはいけません。
印刷物の目的に合った、適切な紙を選ぶことが大切です。
コート紙は、その名の通り表面にコーティングが施されています。
光沢があり、ツルツルとした手触り。
写真がきれいに再現されるので、
ファッション誌やエンタメ誌、スポーツ雑誌など
数多くの媒体で使用されています。
一方、上質紙はコーティングがされていません。
コピー用紙のような質感です。
インキが沈みやすく、写真もくすんだような印象に。
自治体が発行している広報誌は、ほとんどがこれです。
この2つの使い分けのポイント。
それは「見せる」のか「読ませる」のかの違いです。
コート紙はビジュアルを「見せる」ことに適していますが、
文字を「読ませる」のには向いていません。
蛍光灯の光が反射して、長時間読んでいると疲れてしまうことも。
目がチカチカするのは、これが原因かもしれません。
その点、上質紙は読みやすく目に優しいと言えます。
見え方で言うと、マットコート紙は2つの中間のイメージ。
コート紙同様、表面がコーティングされていますが、
光沢が抑えられたつや消しタイプ。
光の反射も少なく、落ち着いた印象に。
しっとりした触感が、高級感を演出したりもします。
「見せる」かつ「読ませる」のハイブリッド版といったところでしょうか。
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紙は3択とは限らない
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「読ませる」に重きを置くならば、他の選択肢もあります。
それが「書籍用紙」。
専門用語で表すと「嵩高微塗工紙(かさだかびとこうし)」。
書籍用紙の多くがこれです。
「嵩高紙」の特徴は、軽いのに厚みがあること。
同じ斤量でも、コート紙と比べると25%ほど厚みがアップします。
話題の新刊や、ビジネス書にもよく使用されており、
電車の中で片手で本が読めるのも、この紙があればこそ。
しなやかでページがめくりやすく、
裏が透けにくいのも特徴。
「微塗工」とある通り、表面をコーティングしていますが、
コーティング剤の塗工量はわずか。
当然、光の反射もわずかなため、長時間目にしても疲れにくい。
コーティングのおかげで、
上質紙より発色が良いのも嬉しいポイントです。
書籍用紙には、「読ませる」ための要素が
ふんだんに盛り込まれています。
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紙で心理的満足度を高める
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書籍って厚みが必要なんです。
書店に行くと、一部の平積みされているタイトルを除いて、
ほとんどは棚に収納されていますよね。
背表紙だけを見て、手に取ってもらわなければならない。
だからこそ厚みが必要。
また、あまり厚みのない書籍だと、
「内容も薄いのかな」と勘違いされてしまうかも。
情報の充実度を伝えるためにも、
パッと見の印象って大切なんですよね。
そもそも厚い本って、気分が高揚しませんか?
・手にしたときの満足感、
・読み終えた後の達成感
この2つが格別。
心理的満足度まで高める効果が、期待できるのです。
この書籍用紙。
もちろんカタログやパンフレットへの使用もOK。
・競合他社との差別化
・特別感を演出したい
そんな時は、ぜひ書籍用紙の存在も思い出してみてください。
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■お知らせ
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◎出展情報
「マーケティング・販促サミット 2021 Spring」に出展します。
・主催:合同会社DMM.com
・会期:2021年5月12日(水)~14日(金)
この展示会、なんとオンラインでの開催なのです。
インターネット環境さえあれば、どこからでも参加できます。
これも新しいビジネスの形ですね。
▼プレスリリース
https://dmm-corp.com/press/press-release/32165
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003721.000002581.html
詳細は、次回のメルマガでお伝えできる予定です。
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■編集後記
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週末は、愛犬のトリミングへ。
犬の散髪は、私なんかよりよっぽど高額。
そのため、支払いはいつもクレジットカード決済。
財布片手にお迎えに行ったところ、なぜか店員さんが困り顔。
「カードの読み取り機が故障してしまって・・・・・・」
現金で支払おうにも、財布の中には千円札が1枚。。
スマホ決済にも対応しておらず、
まさかのツケ払いにしてもらいました。
やっぱり現金も持ち歩かないとダメですかね。
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