おはようございます。
アイカの井上賢治です。
「マーケティング・販促サミット 2021 Spring」
先週は、こちらの展示会に出展していました。
ご来場いただいた皆さん、ありがとうございます。
これまでも、東京ビッグサイト等で開催される展示会に
出展経験がありますが、今回はオンライン展示会を初体験。
とにかく、見るものすべてが新鮮でした。
展示会場は、パソコンの画面上にある仮想空間。
その中を来場者、出展者、それぞれのアバター(分身)が
自由に移動しています。
パソコンのマイクを通して、近くにいる来場者と会話が可能。
専用ルームに入れば、自動的にオンライン会議システムが起動し、
お互いに顔を合わせての商談もできるのです。
自宅にいながら、全国各地の企業と商談できるなんて、
時代が変わりましたね。
会期中、他にも時代の変化を感じる出来事がありました。
長くなってしまうので、続きは編集後記で。
それでは、今回のメインテーマにいきましょう!
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■最適なページ数とは
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「このページいらないよね?」
ある本を読み終えた妻が一言。
見ると、巻末に何も印刷されていない真っ白なページ。
「なにかの間違いかしらね?」
続けて聞いてきます。
もしかしたら、読者の皆さんの中にも
「気になったことがある」という方がいるかもしれません。
これは、間違いでもなければ、
決して印刷ミスでもありません。
真っ白なページを入れるべき、明確な理由があるのです。
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無駄なく効率的に
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最近、私が住んでいる区の広報誌がリニューアルされました。
夕刊紙のようなタブロイド判からサイズを変更し、
A4サイズ16ページの冊子に。
それでは、なぜ「16ページ」にしたのか。
今日のメルマガのポイントがここ。
カタログやパンフレットなどの冊子印刷。
ページ数を決める上で、私がお勧めしているのが、
「16」の倍数です。
A4サイズの冊子を作るケースで考えてみましょう。
製本は、A4の紙を何枚も束ねて
綴じているわけではありません。
両面に印刷された一枚の大きな紙を折る。
それが製本のスタートです。
例えば、A4サイズの倍の大きさ、
A3サイズの紙を二つに折ることで
「A4-4ページ」ができます。
同様に、A2サイズの紙を四つ折りし「A4-8ページ」、
A1サイズの紙を八つ折りすることで「A4-16ページ」を
作ることができます。
これらのパーツを組み合わせることで、
一冊の冊子が誕生します。
例外的に「32ページ」に折ることもありますが、
基本的には「16ページ」がパーツ単位での最大。
つまり、一つの工程だけでできる最大が「16ページ」。
「16ページ」の組み合わせが、最も効率的で無駄がない。
だからこそ「16」の倍数を勧めるのです。
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パーツの最適化を考える
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「16」の倍数をお勧めするには、いくつか理由がありますが、
最大の理由は、コストパフォーマンスの良さ。
製本代は、ページ数が少ないほど安価だと思われがちですが、
それは誤解です。
製本代は、その冊子を構成するパーツの数によって変わります。
「28ページ」と「32ページ」二つのケースについて、
それぞれ分解してみましょう。
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28ページ
──────
・4ページ+8ページ+16ページ
──────
32ページ
──────
・16ページ+16ページ
32ページが二つのパーツであるのに対し、
28ページの場合はパーツが三つに。
結果、ページ数の少ない28ページの方が製本代は高くなります。
注)あくまでも製本代の比較です。
印刷費の総額ではありません。
冒頭で紹介した本も、ページ数を「16」の倍数にするために
真っ白なページを入れたのでしょう。
この本は240ページの本でしたので、分解するとこうなります。
・16ページ×15
ところが、真っ白なページを無くそうとすると、
パーツが無駄に増えてしまいます。
・16ページ×14+8ページ+4ページ+2ページ
身近にある雑誌や書籍を見てみてください。
きっと「16」の倍数になっているものが、たくさんあるはずです。
巻末に「MEMO」と称したページが入っている資料なども、
案外、「16」の倍数にすることが目的だったりもします。
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ページ数によって納期の短縮も
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「16」のメリットは他にも。
ページ数を「16」の倍数にすることは、
時には、納期の短縮や、品質の安定さえも期待できるのです。
パーツが増えれば、当然、印刷するパーツも多くなります。
専門的な話をするならば、2ページや4ページは、
「貼り込み」など、別の工程が必要となることもあり、
それが納期を遅らせる要因になることも。
なにより工程が増えれば、ミスが起こる可能性も高まります。
シンプルな構成にすることが、より良い製品を生み出すことにも
つながるのです。
今回ご紹介したのは、あくまでも基本の話。
サイズや用紙、印刷部数によっても、
適切なページ数は変わります。
仕様の決定に迷ったら、ぜひお気軽にご相談くださいね。
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■編集後記
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「井上さん、お久しぶり!」
オンラインの展示会場で、ふいに声をかけられました。
画面上、隣にいるのはクマさん。笑
アバターなので、その時点では誰なのか分かりません。
それでも、お名前を聞いてすぐに記憶がよみがえります。
かつて一緒に仕事をしたクライアントの方でした。
画面上に私の名前を見つけ、声をかけてくれたのです。
振り返ってみると、この方とお話ししたのは、なんと12年ぶり。
ついつい昔話にも花が咲きます。
お互いの近況を話しつつ、連絡先も交換。
月末に会う約束をして別れました。
これもご縁ですね。
街中で昔の知り合いにバッタリ。
皆さんも、そんな経験があるのではないでしょうか。
それがオンライン上で起こるなんて。
これも時代ですね。
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