おはようございます。
アイカの井上賢治です。
弊社は、今日から通常営業。
今日までお休みという方も多いですよね。
電車もまだ少し空いているでしょうか。
オリンピックが閉幕して、テレビを観る機会も激減。
軽いオリンピックロスかもしれません。
お盆休みは、昨年に続き帰省も旅行もなし。
ひたすら読書の日々でした。
本をまとめ買いしようと書店に行くと、
オリンピックが特集された雑誌やムック本が並んでいました。
せっかくだから、これも買っていくことに。
数ある中から、どの一冊を選ぶのか迷ってしまい、
思わぬ長時間滞在になってしまいました。
それでは、今回のメインテーマにいきましょう!
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■製本仕様を決める5つのポイント
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雑誌や書籍など、いわゆる「ページ物」を作るにも
製本仕様はさまざま。
よく目にするだけでも、次のようなものがあります。
・中綴じ
・無線綴じ
・平綴じ
・糊綴じ
・上製本
いずれも、ページをまとめるという機能は同じですが、
コストや納期、仕上がりのイメージなどが異なります。
今回は、さまざまな製本の中でもよく使用される
「中綴じ」「無線綴じ」を中心にご紹介。
二つの違いを理解していただくことで、
自社のカタログ・パンフレットを作る際の
ヒントになれば幸いです。
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情報量による使い分け
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「中綴じ」は、見開きのページの中央2か所を
針金で綴じる製本仕様です。
基本的に、ページ数は4の倍数になります。
8ページ、12ページ、16ページ、20ページ・・・・・・
ページ数の少ないパンフレットや冊子に多く使用されています。
ページ物を作るのに、最も手軽でポピュラーな方式。
「無線綴じ」は、紙を折ってページ順にならべたものを
いくつか重ねて背を糊で固め、表紙でくるむ製本仕様。
以前メルマガに書いた通り、本文は16の倍数にすると効率的ですが、
2ページ単位での増減も可能。
ページ数の多いカタログや情報誌によく使用されています。
「中綴じ」と「無線綴じ」は一般的には情報量、
つまりページ数によって使い分けされることがほとんど。
100ページを超えるような「中綴じ」は
ほとんど見かけませんよね。
コストと納期にも違いがあります。
同じページ数であれば「無線綴じ」よりも「中綴じ」が安価。
納期的にも「中綴じ」の方が早いです。
「コスト」「納期」そして「情報量」
基本的にはこの3要素をもって仕様が決定されます。
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長期的に使用するならば
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「コスト」「納期」「情報量」
この3要素以外にも、忘れてはならないことがあります。
私が常々お伝えすること。
それは「目的」と「用途」です。
「中綴じ」と「無線綴じ」には見た目に大きな違いがあります。
それは「背」があるかないか。
「背」があることで存在感が際立ちます。
本棚に収納した際、「中綴じ」は「背」がないため
一見しただけでは何の本かが分からず、
存在感が埋没してしまうことも。
一方「無線綴じ」は、「背」がその存在を主張してくれます。
オフィス用品のカタログであれば、
配布後、書棚に収納される可能性は十分に考えられること。
長期的に存在感を示せるかは重要なポイントなのです。
「背」が直角に近く、書棚でもしっかりと立ちやすい、
糊で固めているので、針金よりも強度が高いなど
長期保管にも優れています。
何よりも高級感が違いますよね。
と、いう訳でオリンピック特集号は「無線綴じ」をチョイス。
手元に残すなら「無線綴じ」がベターです。
より高級感を演出したい、
あるいは記念誌などの一生モノであれば
「上製本」といった選択もありますね。
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使用される環境にも配慮を
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使用される場所にも注意が必要です。
最も手軽でポピュラーな「中綴じ」ですが、
二つのリスクから、使用を敬遠されるケースがあります。
一つは安全性。
特に、小さな子供や高齢者にとって、針金の使用は
指先のけがにつながるリスクが高まります。
幼稚園や保育園、あるいは介護施設で使用される
カタログ、パンフレットであれば、配慮が必要です。
二つ目に異物混入のリスク。
繰り返しの使用で、綴じ部分に負荷がかかり
針金が外れてしまう可能性もゼロではありません。
食品メーカーや飲食店、製薬会社や病院等にとって
現場での異物混入は、絶対に避けなければならないリスク。
このような場所で使用される可能性があるならば、
やはり「中綴じ」は避けるべきでしょう。
ページ数が少ないのであれば、
「糊綴じ」という選択もあります。
製本仕様を決める際には、
やはり「情報量」が鍵にはなります。
しかしながら選択肢は一つではありません。
「コスト」や「納期」だけにとらわれることなく、
「用途」「目的」にも焦点をあて、最適な製本仕様を選びたいですね。
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■編集後記
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暑い日にはアイスが食べたくなります。
ほぼ毎日ですけどね。笑
我が家の冷凍庫には、2リットル入りの大型バニラを常備。
どれだけ食べるんだと思われるかもしれませんが、
取り分けるのが面倒なので、意外と自制できていたりします。
先日、「CMYKアイス」なるものを発見しました。
https://bibibi-juruli.com/archives/140
「CMYK」はご存知のとおり、カラー印刷の表現方法。
これは、富山県美術館で開催されているポスターの国際公募展
「第13回世界ポスタートリエンナーレトヤマ2021」の
企画メニューとして誕生したものです。
印刷に携わる者としては、ぜひ食べてみたい。
とは言え、これこそ不要不急ですよね。
市販の似た商品を買い集めて、自作しようかな。
自由に移動できる生活が待ち遠しいです。
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