おはようございます。
アイカの井上賢治です。
少しずつ対面での打ち合わせも増えてきました。
今日は、午前中にアポイントが1件。
実は、この打ち合わせには二つの楽しみがあります。
メインは、もちろん具体的なビジネスの話。
かなりまとまった案件が動くかもしれません。
もう一つは新社屋への訪問です。
こちらは、2年ほど前に新社屋を建設されたのですが、
伺うのは今日が初めて。
「働きがいのある会社」「働きやすい会社」として
メディアにも取り上げられている企業です。
その秘訣が垣間見えるかもしれません。
場の雰囲気も楽しんできたいと思います。
それでは、今回のメインテーマにいきましょう!
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■ここだけは押さえておきたい!データ制作のポイント
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日々仕事をしている中で、時代の変化を感じることがあります。
最近、意識させられるのは「Canva(キャンバ)」の存在。
「Canva」は、ブラウザ上やスマホアプリで使用できる
デザイン制作ツールです。
2013年にオーストラリアでサービスが開始され、
2017年には日本語版がリリース。
無料で使用できることから、利用者が増加しているようです。
このところ印刷用の入稿データとして、
「Canva」から書き出されたPDFをよく見るようになりました。
デザインソフトと言えば「Illustrator(イラストレーター)」や
「InDesign(インデザイン)」がスタンダード。
実際、数多くのデザイナーが使用しています。
基本的には、プロのデザイナーに任せるのがベスト。
しかし、選択肢が増えることは悪いことではありません。
センスがある人なら、自分でデザインしたくもなりますよね。
あるいは、今「PowerPoint」などOffice系のソフトで
印刷物を作っているのであれば、
むしろ「Canva」の方が良いとさえ思います。
そこで今日のメルマガでは、印刷物のデータを制作する上で、
ここだけは押さえておきたいポイントをご紹介。
特に、初めて冊子のデザインをする方は
要チェックです。
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必要不可欠な「トンボ」と「塗り足し」
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印刷用データを作るうえで欠かせないのが、
「トンボ」と「塗り足し」です。
「Canva」でデザインしたものは、PDFをダウンロードする際、
必ず「トリムマークと塗り足し」にチェックを入れてください。
PDFを開いてみると、四隅にトンボ(トリムマーク)が
確認できます。
「トンボ」は、印刷物の仕上がり位置を示すマーク。
例えば、A4サイズのチラシを作る際、
A4サイズの紙に印刷しているわけではありません。
A4サイズよりも大きく印刷し、それを断裁することで
紙の端まで色を載せています。
その断裁位置を示すのが「トンボ」の役割なのです。
「塗り足し」は、仕上げ断裁をするための
断ち代(たちしろ)にあたる部分。
通常、仕上がり位置よりも3mm絵柄を伸ばし、
「塗り足し」を作っておきます。
「塗り足し」がないと、断裁位置がわずかでもズレたときに、
印刷されていない紙の白地が出てしまいます。
仕上げ断裁は、紙を一枚一枚切るのではなく、
数百から千枚程度の紙を重ねて一気に断裁します。
そのため、断裁時の圧力でわずかにズレが生じることも。
「塗り足し」があることで、断裁にわずかなズレが生じても、
紙の端まできれいに色が載って見えるのです。
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断裁位置はわずかにズレる可能性が
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断裁位置は、わずかにズレる可能性がある。
この前提に立つと、データを制作する上での
注意点が見えてきます。
それは、
『仕上がりギリギリまで文字やイラストを配置しない』こと。
「塗り足しがないと紙の白地が出てしまう」
これは断裁が本来の仕上がり位置よりも外側にズレたときの話。
当然、断裁が内側にズレる可能性もあります。
そのため、切れてはいけない文字やイラスト、写真などは
仕上がり位置よりも3mm以上内側に配置すべきなのです。
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冊子は特に注意が必要
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冊子を作る際には、さらに注意が必要です。
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◎中綴じ冊子の注意点
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A4サイズの中綴じ冊子は、A3見開き(A4-4ページ)の紙を重ね、
針金で綴じています。
綴じた後に断裁して仕上げているのですが、
このときA4サイズになっているのは、
実は一番外側のページだけです。
紙には少なからず厚みがあります。
中綴じ冊子の場合、内側のページほど紙の厚み分だけ
A4サイズより小さく断裁されてしまいます。
例えば、マットコート紙135kgの厚みは約0.17mmです。
6枚重ねると1.02mm。
12枚重ねると2.04mm。
仮に24ページの冊子であれば、計算上、真ん中のページは、
2mm以上短く断裁されることになります。
中綴じ冊子のデータを制作する際には、
小口側(こぐちがわ/本を開く側)が短くなることを踏まえ、
文字やイラストを3mmよりさらに内側に配置する必要があります。
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◎無線綴じ冊子の注意点
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無線綴じの場合は、中綴じとは反対に、
のど側(本の綴じ側)に注意が必要です。
無線綴じは、本文をホットメルトと呼ばれる専用ののりで固め、
表紙を巻いています。
のりが数ミリ程度、紙に浸透するため、
中綴じのようにページを180度開くことができません。
本の形に仕上げた際、のど側の情報は
見えなくなる可能性があります。
読みやすさを考えると、仕上がりよりも10mm以上内側に
文字やイラストを配置することがお勧めです。
印刷物のデータを作るには、多くの専門知識が必要です。
繰り返しになりますが、
基本的にはプロのデザイナーに任せるのがベスト。
それでもデザインにチャレンジしてみたいという方は、
ぜひ参考にしてみてください。
出来上がりを見て、がっかりしたくはありませんからね。
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■編集後記
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休暇中や旅行中に仕事のメールがきて、
気分が下がってしまったり、気になってしまったり・・・・・・
そんな人のために、休暇中に馬がメールの返信をしてくれる
サービスがあるんだとか。
https://news.yahoo.co.jp/articles/60e31989e93ec3077c4063c9d57e783a189a2f73
休暇を満喫したい気持ちは理解できます。
でも、それは事前の段取りで解決できる問題なのでは?
とも感じてしまいます。
メールは私の仕事上における生命線。
馬の力を借りることなく、上手に付き合っていきたいですね。
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