「最近、雑誌を読んでいても目がチカチカする。
歳のせいかな・・・・・・」
なんて、気になってしまったことありませんか?
ちょっと待ってください。
それは歳のせいだけではないかもしれません。
==========================
「見せる」か「読ませる」か
==========================
「用紙は以下よりお選びください」
・コート紙
・マットコート紙
・上質紙
印刷物を注文するときって、たいていこの3択ですよね。
「オススメ」って書いてあるからこれでいいか。
なんて、安易に選んでしまってはいけません。
印刷物の目的に合った、適切な紙を選ぶことが大切です。
コート紙は、その名の通り表面にコーティングが施されています。
光沢があり、ツルツルとした手触り。
写真がきれいに再現されるので、
ファッション誌やエンタメ誌、スポーツ雑誌など
数多くの媒体で使用されています。
一方、上質紙はコーティングがされていません。
コピー用紙のような質感です。
インキが沈みやすく、写真もくすんだような印象に。
自治体が発行している広報誌は、ほとんどがこれです。
この2つの使い分けのポイント。
それは「見せる」のか「読ませる」のかの違いです。
コート紙はビジュアルを「見せる」ことに適していますが、
文字を「読ませる」のには向いていません。
蛍光灯の光が反射して、長時間読んでいると疲れてしまうことも。
目がチカチカするのは、これが原因かもしれません。
その点、上質紙は読みやすく目に優しいと言えます。
見え方で言うと、マットコート紙は2つの中間のイメージ。
コート紙同様、表面がコーティングされていますが、
光沢が抑えられたつや消しタイプ。
光の反射も少なく、落ち着いた印象に。
しっとりした触感が、高級感を演出したりもします。
「見せる」かつ「読ませる」のハイブリッド版といったところでしょうか。
==========================
紙は3択とは限らない
==========================
「読ませる」に重きを置くならば、他の選択肢もあります。
それが「書籍用紙」。
専門用語で表すと「嵩高微塗工紙(かさだかびとこうし)」。
書籍用紙の多くがこれです。
「嵩高紙」の特徴は、軽いのに厚みがあること。
同じ斤量でも、コート紙と比べると25%ほど厚みがアップします。
話題の新刊や、ビジネス書にもよく使用されており、
電車に乗りながら片手で本が読めるのも、この紙があればこそ。
しなやかでページがめくりやすく、
裏が透けにくいのも特徴。
「微塗工」とある通り、表面をコーティングしていますが、
コーティング剤の塗工量はわずか。
当然、光の反射もわずかなため、長時間目にしても疲れにくい。
コーティングのおかげで、
上質紙より発色が良いのも嬉しいポイントです。
書籍用紙には、「読ませる」ための要素が
ふんだんに盛り込まれています。
==========================
紙で心理的満足度を高める
==========================
書籍って厚みが必要なんです。
書店に行くと、一部の平積みされているタイトルを除いて、
ほとんどは棚に収納されていますよね。
背表紙だけを見て、手に取ってもらわなければならない。
だからこそ厚みが必要。
また、あまり厚みのない書籍だと、
「内容も薄いのかな」と勘違いされてしまうかも。
情報の充実度を伝えるためにも、
パッと見の印象って大切なんです。
そもそも厚い本って、気分が高揚しませんか?
・手にしたときの満足感
・読み終えた後の達成感
この二つが格別。
心理的満足度まで高める効果が、期待できるのです。
この書籍用紙。
もちろんカタログやパンフレットへの使用もOK。
・競合他社との差別化
・特別感を演出したい
そんな時は、ぜひ書籍用紙の存在も思い出してみてください。