お役立ちコラム印刷に関するお役立ち情報をお届けします

製本仕様を決める5つのポイント

カタログやパンフレットなど、いわゆる冊子を作るにも

製本仕様はさまざま。

 

よく目にするだけでも、次のようなものがあります。

 

・中綴じ

・無線綴じ

・スクラム製本

・糊綴じ

・上製本

 

いずれも、ページをまとめるという機能は同じですが、

コストや納期、仕上がりのイメージなどが異なります。

 

ここでは、その中でもよく使用される「中綴じ」「無線綴じ」の違いを中心に、

その使い分けを考えてみましょう。

 

======================

情報量による使い分け

======================

 

「中綴じ」は、見開きのページの中央2か所を

針金で綴じる製本仕様です。

 

基本的に、ページ数は4の倍数になります。

8ページ、12ページ、16ページ、20ページ・・・・・・

 

ページ数の少ないパンフレットや情報誌に多く使用されています。

冊子を作るのに、最も手軽でポピュラーな方式。

 

 

「無線綴じ」は、紙を折ってページ順に並べたものを

いくつか重ねて背を糊で固め、表紙でくるむ製本仕様。

 

本文は16の倍数にすると効率的ですが、

2ページ単位での増減も可能。

 

ページ数の多いカタログなどによく使用されています。

 

 

「中綴じ」と「無線綴じ」は一般的には情報量、

つまりページ数によって使い分けされることがほとんどです。

 

100ページを超えるような「中綴じ」は

ほとんど見かけませんよね。

 

 

コストと納期にも違いがあります。

 

同じページ数であれば「無線綴じ」よりも「中綴じ」が安価。

納期的にも「中綴じ」の方が早いです。

 

「コスト」と「納期」そして「情報量」

基本的にはこの3要素をもって仕様が決定されます。

 

=========================

長期的に使用するならば

=========================

 

「コスト」「納期」「情報量」

この3要素以外にも、忘れてはならないことがあります。

 

それは「目的」と「用途」です。

 

 

「中綴じ」と「無線綴じ」には見た目に大きな違いがあります。

それは「背」があるかないか。

 

「背」があることで存在感が際立ちます。

 

本棚に収納した際、「中綴じ」は「背」がないため

一見しただけでは何の本かが分からず、

存在感が埋没してしまうことも。

 

一方「無線綴じ」は、「背」がその存在を主張してくれます。

 

オフィス用品のカタログであれば、

配布後、書棚に収納される可能性は十分に考えられること。

 

長期的に存在感を示せるかは重要なポイントなのです。

 

「背」が直角に近く、書棚でもしっかりと立ちやすい、

糊で固めているので、針金よりも強度が高いなど

長期保管にも優れています。

 

何よりも高級感が違いますよね。

 

より高級感を演出したい、

あるいは記念誌などの一生モノであれば

「上製本」といった選択もあります。

 

==========================

使用される環境にも配慮を

==========================

 

使用される場所にも注意が必要です。

 

最も手軽でポピュラーな「中綴じ」ですが、

二つのリスクから、使用を敬遠されるケースがあります。

 

一つは安全性。

 

特に、小さな子供や高齢者にとって、針金の使用は

指先のけがにつながるリスクが高まります。

 

幼稚園や保育園、あるいは介護施設で使用される

パンフレットや情報誌であれば、配慮が必要です。

 

二つ目に異物混入のリスク。

 

繰り返しの使用で、綴じ部分に負荷がかかり

針金が外れてしまう可能性もゼロではありません。

 

食品メーカーや飲食店、製薬会社や病院等にとって

現場での異物混入は、絶対に避けなければならないリスク。

 

このような場所で使用される可能性があるならば、

やはり「中綴じ」は避けるべきでしょう。

 

ページ数が少ないのであれば、

「スクラム製本」「糊綴じ」という選択もあります。

 

 

製本仕様を決める際には、

やはり「情報量」が一番の鍵にはなります。

 

しかしながら選択肢は一つではありません。

 

「コスト」や「納期」だけにとらわれることなく、

「用途」「目的」にも焦点をあて、最適な製本仕様を選びたいですね。

安心・安全・納得|オンライン打ち合わせ
『FSCⓇ認証紙』のご案内
安SDGsの取り組み
メルマガ登録のご案内
株式会社アイカ 東京本社
〒102-0072
東京都千代田区飯田橋3-11-14
GS千代田ビル7階
【営業時間】平日 9:00-18:00
会社概要アクセス